和文CWの受信練習

拙作”WabunMaster”を使って、だいぶ和文符号は覚えることができました。”WabunMaster”は符号を覚えるという、最初のステップのため「だけ」に作ったので、そこから先の練習はほかのツールを使って行うことになります。

次のステップは当然書き取りです。

もちろん、いきなり和文毎分75字(15WPM・一総通や国内電信の速度)の書き取りなんてできません。そこでスピードを落とすことになります。

普通に考えたら、15WPMが取れないなら10WPM、それでもだめなら5WPMで…って考えそうなものですが、5WPMくらいまで落とすと、一つの符号が長すぎて、符号の最初の音を忘れてしまうのです(笑)。・----(1)なんて打たれたら、「あれ、最初・だっけ?」ってなります(私だけですかねw)。

実際に、5WPMのCDを持っているのですが、聴いていると「なんの符号か逆にわかんねーよ!あーもうもっと早くしてくれよ!」とイライラしてしまい、練習どころではありません。

そこで、オススメの方法があります。

符号の速度を落とさず、文字の間隔を開けるのです。

符号は20WPM(国試より速め)にして、文字間を3短点分から、その10倍まで広げてしまうのです。耳は1文字の符号の速度が20WPMであることに慣れます。WabunMasterでもその速度にしてあります。でも間隔が長いので、ちょっと考える時間ができます。

このくらいの時間(1.8秒!)があると「・-だったな。イトー。イと書こう。丁寧に書くぞ。」くらいのことを考えることができます。なので、もし合調語法で覚えてしまったとしても、書き取ることができます。すくなくともWabunMasterで制限時間3秒をクリアできていれば、このくらいはできると思います。

なので、「ううう、全然書き取れない。やっぱ俺には電気通信術の試験なんて無理なんだ…」とヘコむことがなくなります。むしろ「俺書けるじゃん!よしもっと速くしてみよう!」と前向きになれます。

CWはメンタルがめっちゃ大事ですよ!

しかも、最初は1回に練習する文字数をめっちゃ減らします。自分は今5文字×5の25文字でしかやっていません。集中力が続かないのです(老化現象)。でもこれなら数分で1回分が終わります。

これを、だんだん文字間を縮めていき、さらに文字数を増やしていくのです。少しずつ。
そうすることで、

音→(合調語法)→符号のイメージ→文字をイメージ→書くと意識→手を動かす

というルートを

音→手が勝手に動く

まで縮めていく。ちょっと回りくどいのですが、仕方ありません。

もちろんこんなのが一朝一夕にできたら苦労しません。数か月はトレーニングあるのみです。

さて、そういう練習方法をしているのですが、ピッタリのツールはさすがにありません。ですが近いことができるツールは存在しています。

JH1LHVさん作の”Learning Morse”というWindowsソフトだと、文字列をランダムに生成し、またスペースを調整することができます。ただ、生成する文字列の長さを指定したりできないので、そこは画面中で編集することになります。

JA7UHV S. Yamaseさん作”A1A Breaker”でも字間、語間の長さを設定できます。こちらも短い文字列は設定できないので、手動で編集することになります。国試の形式や電報の形式のテキストが生成できるので、受験には向いていると思います。

どちらのソフトも、再生中に文字列を隠しておくことができないので、画面を見ないようにする必要があります。

たぶんこの練習法で攻略できると思います。

はやく和文でダラダラとラグチューできるようになりたいなと思います。
あとは…一総通、取りたいなあ…。

カテゴリー: アマチュア無線と電子工作 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です