とりあえず、送信・受信の両方を組んでみました。トランシーバの一歩手前という所です。
送信部
マイクアンプはオペアンプにしました。あんまり意味ないですがLPFも入っています。ECMユニットが高感度なので、あまり増幅率は高くないです(3倍くらい)。
NJM2783Vですが、あまり音が良くなく、ブツブツ切れるような音が混入してしまいます。なので今回は見送ることにしました。
変調にはSA612を使用しました。キャリヤバランス調整を付けています。ほかと合わせて4か所で使っていますが、秋月での値段も@180とこなれているし、同じ部品でまとめたほうが楽かなと。
これを2SK302でバッファしてからクリスタルフィルタを通し、SA612で周波数変換、2SK302-S9018-AFT05MS004NT1で増幅して、500mWを得ています。ファイナルは2SK3074よりゲインが高く50円安い、AFT05MS004NT1に置き換えました。
受信部
3SK294で高周波増幅してSA612で周波数変換、クリスタルフィルタを通して3SK294×2段で増幅、SA612で検波してLM386でスピーカを鳴らしています。
AGCはIFから取り出して、2SK302で増幅、2SC1815でバッファして、ゲルマダイオードで検波。オペアンプで増幅、反転して、RF増幅とIF増幅に掛けています。
操作部
PIC16F1939を使用し、7セグLEDとスイッチ類、ランプ類のコントロール、ロータリーエンコーダの処理を行い、またSi5351Aを制御しています。
とまあここまで作ったのですが、
送信部
- 変調音のひずみが大きい
- 無変調時にも+12dBmほど出力が出ている
- ALCを掛けたい
- パワー計を付けたい
- スプリアスがどう出ているかわからない
受信部
- AGCの効きがいまいちな感じ
- Sメータの振れが悪い
- 増幅の各段が発振気味で感度不足
操作部
- VFO、BFOの補正操作ができるようにしたい
- キャリヤポイントを調整できるようにしたい
- CWもできるよう、(セミ)ブレークインをPICにやらせたい
- RITをつけたい
まだまだ改良を続けなければいけないのですが、生基板上にランド貼り付け法+空中配線で製作しているので、たまに動作が不安定になったり、はんだ付け不良が出たりと、効率がよくありません。こういう製作方法は回路規模が大きくないうちなら、お手軽でいいのですが。
そろそろいったんプリント基板を起こし、それから進めたいと思っています。
なんだかんだで、よくある構成のよくある回路で、結局は昔の「熊本シティスタンダード」の部品を置き換えただけ、という気がしなくもないのですが、まあ、最後まで完成させたいと思います。んで、Q(QRPp)部門のあるコンテストに参加するのを目標にしたいと思います。
おまけ。今日は6mが開けたので、4~6エリアが強力に入感していました。